2015年度のわくわくウォッチングは5月5日こどもの日、ゴールデンウィークまっただ中ということで、昨年よりさらに大勢の38家族131名の親子が参加してくださいました。 朝はやや肌寒かったものの昼からは清々しい青空が広がり今年も博物館の中庭を利用した青空教室での開催です。
まず学芸員の河野えり子さんから磯採集について説明。
「今回は11:40干潮で満潮時より1.9mも下がるので岩がたくさん出ます。」とのこと。
2m近く下がるということは、満潮時には大人の頭まですっぽり海の中に入ってしまいますね!
「網を持っている人もいますが網で捕るのではなく、手で生き物に触って下さい。また、磯で遊ぶにはルールがあります。ハオコゼやアカクラゲなど危険な生物にも気をつけましょう!」
いざ、磯採集へ。歩いて磯へ向かいます。岩肌が大きく露出し、しっかりと潮が引いている様子。
ボランティアの学芸員さんに時折生物の説明を聞きながら、水の中・岩の隙間に目をこらします。やっぱり自分で見つけたい!あ、カニを発見。指を鋏まれてしまったようです。
他にもいろんなウミウシやヒメヒトデ、海綿などが見つかりました。
お昼は芝生でお弁当を広げました。夢中になって磯で遊んでいたのでホッと一息です。
お次は毎年恒例の海藻押し葉標本! 押し葉の手順を話す前に、海藻や岩によくついている生物の卵についての解説がありました。真剣な様子で聞き入る子供達。
カラマツガイの卵塊は岩の上にある直径3cmくらいの渦巻き(下段写真左)、透明な袋の中でオレンジ色の粒々が見えるのはギボシイソメの卵塊(写真中央)、風船のような形の透明な袋の中で白い点々が見えるのはゴカイの仲間の卵塊、黄色いそうめんのようなのはアメフラシの卵塊(写真右)とのこと。
今回はさらにカニのスケッチに挑戦。ヒライソガニ・イソガニ・オウギガニ・カニダマシ・ ヨツハモガニなど。説明を聞いた後、シャーレに入れたカニを囲んでよーく観察します。甲羅にニッコリマークのあるヒライソガニが人気かな?
ここで子供達のスケッチをいくつか紹介します。みんなよく描けていますね。
皆様のおかげで今年も良い観察会となりました。参加者の皆様、 ご指導くださった観音崎自然博物館の河野さん、ボランティアの皆様本当にありがとうございました。
来年度も5月上旬に開催予定です。お楽しみに!
上記以外の観察した動物たち
アオウミウシ | ゴマフビロードウミウシ | イソウミウシ |
サガミミノウミウシ | サンシキウミウシ | クロシタナシウミウシ |
アメフラシ | ヒザラガイ | ヨメガガサ |
オオヘビガイ | カラマツガイ | キクノハナガイ |
モエビの仲間 | ヒライソガニ | ヨツハモガニ |
ヨコエビの仲間 | マンジュウボヤ | イトマキヒトデの幼体 |
クロイソカイメン | ムラサキカイメン | タテジマイソギンチャク |
ヨロイイソギンチャク | ヤッコカンザシ |