2019年5月4日に第13回「親子で楽しむ海の生き物わくわくウォッチング」を観音崎自然博物館にて開催しました。今年は10連休のやや後半での開催となり、天気にも恵まれて無事に開催することができました。
例年同様、博物館のスタッフやボランティアさんのご協力のもと、実施していただきました。参加者は64名(大人37名、中学生以下27名)でした。
まずは山田和彦学芸部長から協力してくださるスタッフの紹介があり、海での注意事項を聞いた後に、皆で磯に歩いて向かいました。浜からみる水がとてもきれいでした。博物館の方によると、普段はこの時期は濁ってしまうため、これほどきれいな水になることはないと言われるぐらい透明度が高く、絶好の磯観察日和でした。浜で集合した後、班にまとまって海に入ります。子供たちは早速生き物を探して歩き回っていました。イソギンチャクや海綿をつっついて水を出したり、大きなアメフラシに触ったりしていました。触ったあとはきちんと海に戻してあげました。
皆さんそれぞれに探したい生き物を探したりしていました。ウミウシを探したり、見た目がウミウシのように軟体部の外套膜で体が覆われているオトメガサやアメフラシの殻を触ってみたりと、皆さん手で触って生き物の感覚を感じていただけたかと思います。
ヒトデ、ナマコ、クラゲ、タコ、イソギンチャクなど様々な動物を観察することができました。また最初に危険生物として紹介されていた、ハオコゼやアカクラゲなども見ることができました。
正午頃まで観察をし、博物館に戻ってきた後は中庭でランチタイムです。日差しが強く、すでに夏のような日差しでした。
午後は、午前中に海でみた生き物のうち、いくつか持って帰ってきたものを観察しました。
ウミウシ類は、イソウミウシ、クロシタナシウミウシ、サガミミノウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、マダラウミウシなどを見つけることができました。
また顕微鏡で、アメフラシの卵を見たり、ウミクワガタを観察したりしました。ウミクワガタは海にいる甲殻類の仲間ですが、陸の昆虫であるクワガタとよく似た形の角を持っています。
その後、「ゆかり」という海藻の標本の作成を行いました。毎年このイベントで標本作りを行っているものですが、今年は冷凍にしないで、採ったままの海藻を使っているので、例年のものとは違うように見えるそうです。うまく作れたかな~。 |
最後にまとめをして解散しました。暑い中、参加者の皆さまにはお集まりいただき、ありがとうございました。また実施していただいた観音崎自然博物館の皆さまにお礼申し上げます。