今年もGWの真っ只中、5月3日に横須賀市の観音崎自然博物館の皆さまにお世話になり、磯の生物観察会を行いました。あいにくの曇天でしたが、大荒れの天気予報から一転、晴れ間もあり、無事に開催することができました。
参加者は68名(大人49名、中学生以下26名)でした。
はじめに学芸部長の山田和彦さんから、全体の流れのお話と、スタッフの紹介がありました。
その後、磯の観察の前に、2班に分かれて海藻のお話と押し葉づくり、貝のお話を聞き、磯採集を行いました。いつもは中庭で行っていましたが、今回は雨上がりのため部屋の中での説明です。館長の河野えり子さんには、海藻の色んなお話をしていただき、海藻が死ぬと茶色から緑色に色が変わることや、当日の朝に打ち上げられていたというワカメのお話などをしていただきました。
また、海藻の押し葉づくりでは、皆さん真剣です。一生懸命、紙の上に海藻を広げてきれいに出来上がりです!
山田さんからは貝のお話をしていただきました。ウミウシの写真が出て来ると、お子さんたちも喜んで名前を答えたりしていました。貝が同じ貝類であるアメフラシの仲間を食べてしまう話は衝撃でした。色んなお話を聞いて、貝の世界に惹きつけられました。
貝のおはなし
その後、着替えをして磯採集に歩いて橋の下の磯まで出かけました。さっそくカツオノエボシが海岸に打ち上げられているのを発見。猛毒があるので、キレイだからといって拾い上げると見えない刺胞に刺されて大変なことになります。絶対に素手で触手には触らないようにしましょう!
カツオノエボシの触手には気をつけて
今年は思ったより水位が下がりませんでしたが、皆さん夢中で生き物の観察をしていました。昨年に比べるとウミウシも少なかったのですが、見つけた人もいました。さすがですね!
夢中で磯採集
お魚さん(ホンベラ)に優しく触ろうね
何がいるかな~
採集してきた甲殻類の「ウミクワガタ」を顕微鏡で観察をし、そのような名前の動物がいることに驚きです。顕微鏡を使わないと見えないほどの小さな生き物ですが、見た目はまさに“海のクワガタ”です。今年は違った生き物も観察できて、荒天後の普段とは違った観察会になりました。最後に山田さんから貝殻のプレゼントをいただき、終了となりました。皆さんお疲れ様でした。
ウミクワガタを観察中
今年は大雨予報で残念ながら参加を見送られた方もおられましたが、来年のご参加をお待ちしております!