第10回となる2016年度のわくわくウォッチングは、2016年5月8日(日)に行いました。当日は五月晴れの良い天気で、三浦半島の山々は若葉が目に眩しいくらいでした。今年は、大人58名、子供43名のみなさんが参加してくださいました。
私たちが子供の頃は、東京湾の埋め立ても進んでいなかったので、月島の先でセイゴが釣れました。羽田沖で潮干狩りもできて、潮だまりにカニが潜んでいるのを見付けたり、海の生き物に触れる機会も多くありました。今の子供たちにも海に出て、生き物に手で触れてもらいたいと思って企画したウォッチングも今年で10回目を迎えました。9年前に始めた頃は、参加者を集める方法がわからず、横浜市内の図書館にポスターやチラシを置いたりしましたが効果がなく、集客に苦労しましたが、ここ数年は前年度の参加者に呼びかけるだけで、100名を越える参加者があります。参加者が多いので2日連続で実施したこともありますが、その時はスタッフ(河野えり子主任研究員)が疲弊してしまいましたので、それからは年1回の開催にしています。
恒例の観音崎博物館前の受付には、時間前から参加者が続々と集まりました。10時、参加者を8グループに班分けし、それぞれにボランティアの学芸員がつきます。そして、河野さんからウォッチングの注意事項の説明がありました。
磯あそびをする場所はいつもは「たたら浜」ですが、今回は、その南にある漁協が管理していて普段は一般の人の立ち入りが禁止されている磯です。博物館で海へ入る支度をして、道路を下り、橋の下をくぐって磯へ出ました。およそ1時間30分ほどかけて、いろいろな生物を見付けました。
そしてお昼は家族ごとに輪になって芝生でお弁当。気を付けないとトンビが食べ物を狙って急降下してきます。
午後からは、海藻のお話を聴くグループと、生物をスケッチするグループ(講師はうみうしくらぶ会員の為貝さん)に分かれて行動しました。
スケッチは、昨年はカニでしたが、今年はバリエーションが増えました!
それぞれその後はめいめいが海藻おしばを作り、プログラムは終了しました。そして第10回目の記念のお土産は、小さなビンに入れたウミホタルの乾燥標本でした。顕微鏡で見たらスゴイ姿でしょうね。水を加えてすりつぶしたら(もしかしたら)光るかも?!
皆様のおかげで今年も良い観察会となりました。参加者の皆様、ご指導くださった観音崎自然博物館の河野さん、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
(写真提供:うみうしくらぶ会員 菅佐原さん)