2019年6月発行
<表紙>
チゴミドリガイを食べるオキナワキヌハダウミウシ
今本 淳 奄美大島手広ビーチ 2018.11
<目次>
- 顕著な性的二形性クモヒトデの自然史(3) 富永 英之 (元福井県立藤島高等学校)
- 美味しい深海エビ 日比野 麻衣 (公益財団法人ふくしま海洋科学館)
- ゾウクラゲとの縁 奥谷 喬司 (日本貝類学会名誉会長)
- ハボウキゴカイ科多毛類の多様性 自見 直人 (国立極地研究所生物圏研究グループ)
- うみうしくらぶより
★表紙写真★
今回の表紙写真は、ウミウシの生態が垣間見える一枚をお借りしました。ウミウシの中には、ウミウシを餌とする仲間もいます。キヌハダウミウシ類は別のウミウシ類を食べることで知られています。表紙写真の黒紫色の「チゴミドリガイ」の後ろの方に付いている黄色い「オキナワキヌハダウミウシ」がその仲間で、チゴミドリガイは食いつかれて逃げているところだったそうです。撮影者の今本 淳氏によると、撮影しながら観察した結果(自然の中なので、手を出さないで見守ります)、チゴミドリガイはこの後、オキナワキヌハダウミウシを振り払って逃げ切ったそうです。こうしたシーンに出会える機会は少ないそうで、貴重な一枚を使わせていただきました。
*お問い合わせ:うみうしくらぶ事務局